今日は暇なので詩なぞを

【煙草】
部屋の電気を消して
ぼんやりとした灯をともす


色という色が全て無くなり
ただただ柔らかい燈灯が幢幢としている。


太陽なんて要らない


これから先暗い路が続くのだろう
歩いて往くには燈灯だけで十分だ


太陽なんて要らない


前も後ろも右も左も照らす必要はない
手元を照らすだけでいいんだ


だから……太陽なんて要らない
だから……煙草があればいいんだ